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February 09, 2009

朝鮮日報で三洋・劉の特集記事

 韓国最大手の新聞「朝鮮日報」がトップリーグ・マイクロソフトカップ決勝を前にした2月6日、三洋FL劉永男(ユ・ヨンナム。檀国大⇒尚武・韓国軍体育部隊)選手を特集しました。ラグビーへの理解・人気が全く無い韓国でラグビー選手が取り上げられることはうれしいことです。しかし下記記事には三洋での練習環境やユ選手の先輩として昨年、日本選手権に登場したPR金光模(キム・グァンモ、檀国大)選手に触れていません。
 記事を読むと他の日本チームいる韓国人選手や過去の話も混同してまとめている印象です。
正確な理解が必要かと思いました。
 ユ選手の特集については現在、発売中の「ラグビーマガジン3月号・解体心書」が優れものです。ご一読をお薦めします。

 以下が記事です。
劉永男「日本のラグビーを学んで日本に勝つ」(上)
韓国人として初、マイクロソフトカップ・ファイナル先発出場へ
劉永男

 ラグビー韓国代表選手で三洋電機ワイルドナイツ所属の劉永男(ユ・ヨンナム)=26=が、8日に東京・秩父宮ラグビー場で行われるマイクロソフトカップ・ファイナルに先発出場する。マイクロソフトカップは日本のラグビー・トップリーグのプレーオフトーナメントで、2008‐09シーズンのリーグ上位4位がトーナメント方式で優勝を争うもの。その決勝戦がファイナルだ。劉永男はこのファイナルに韓国人選手として初めて先発出場することになった。尚武(国家の体育振興を目的に設立された部隊。主にスポーツ選手らが入隊する)を除隊した後、07年12月に玄界灘を越え、韓国よりも一枚上の宿敵・日本のラグビー界に入って、トップに躍り出たのだ。


 トップリーグは03年にスタートしたが、それ以来20人近くの韓国人選手が出場した。しかしシーズン全試合(13試合)に出場し、その上マイクロソフトカップ・ファイナルにまで出場したのは劉永男が初めてだ。トップリーグには世界のラグビー強国であるニュージーランドやオーストラリアからの助っ人も数多く出場する。まさにアジアでは最高のリーグだ。それだけに劉永男の日本ラグビーへの挑戦は大変なものだった。


 劉永男は5日に記者との電話インタビューで、「韓国よりも1段階上にある日本の舞台で、レギュラーとして認められるのは言葉で言うほど簡単ではなかった。競技力はもちろんだが、韓国人に対する冷たい視線が何よりもつらかった」と語る。「ワイルドナイツに加わってから1週間後に最初の練習試合に出場したが、チームのメンバーは近くにいる自分にはパスを回さず、遠くの選手にばかりパスしていた」と語る劉永男の声は震えていた。


 劉永男は「昨年6月にレギュラーとして登録されるまでは2軍だった。1軍の選手たちがチームのバスで移動するとき、僕は一人で電車や地下鉄を利用しスタジアムに向かった。それが当然のことだったし、最初は誰も僕には関心を向けようとしなかった」と過去のつらかった日々を振り返る。


 独身で海外生活を送る寂しさもあった。オーストラリアやニュージーランドから来た選手たちは、4人から5人が集まってよくパーティーを開いていた。日本人選手たちも家族ぐるみで楽しい時間を過ごしていた。しかし劉永男はいつも一人だった。劉永男は「練習が終わってから疲れ果てた体をひきずり、夜11時に10坪(約33平方メートル)のアパートに帰ったときの寂しさ。これは体験してみないと分からない。特にけがをしたときにも、韓国の両親には“健康で元気に過ごしている”と言うしかなかった」と語る。

http://www.chosunonline.com/article/20090206000009
キム・サンミン記者

劉永男「日本のラグビーを学んで日本に勝つ」(下)
韓国人として初、マイクロソフトカップ・ファイナル先発出場へ
劉永男

 劉永男が日本のチームメートから認められたのは、昨年4月に行われた「HSBCアジア5カ国対抗2008」からだ。この大会に韓国代表として出場し活躍したことで、チームも劉永男を見直した。韓国代表は日本代表に破れはしたが、劉永男の実力を日本の選手たちが認めるきっかけとなった。


 劉永男は日本でも通じる選手となるため、練習試合のときもボールを持ったら気が狂ったように走り回った。また毎日朝5時には起きて、1日2時間は別の選手よりも多く練習したという。その結果、監督は劉永男を決勝戦の先発として起用することにし、「周りはお前を必要としている」と認めてくれた。


 「ラグビーは韓国では人気がないため、テレビ中継どころかファンもほとんどいない。そのような現実がとても悲しい」と語る劉永男は、「トップリーグの決勝で勝ち、韓国人として初めて優勝トロフィーを手にしたい」と意欲を語る。


◆韓国と日本のラグビー


 国際ラグビー評議会(IRB)が2月に発表した世界ランキングでは、日本は16位で韓国は22位だった。アジアでは日本が1位で韓国が2位だ。しかし両国の実力差は大きい。韓国も1998年のバンコク・アジア大会と2002年の釜山アジア大会の決勝で日本を破り、連覇を果たしたことはある。しかし1969年以来の歴代戦績では韓国の7勝21敗1分けで、日本に大きく差をつけられている。過去6回行われたワールドカップでも、予選のたびに日本に敗れて1回も本戦に出場したことはない。


 日本ではトップリーグが2003年にスタートし、14チームが6回目のシーズンを迎えている。一方の韓国にはアマチュアの実業団5チームしかない。代表クラスの選手たちは韓国では活躍の場がなく、選手生活を続けるのを放棄するケースが多い。そのためスカウトされて日本で現役生活を続けられる選手は非常に幸運といえる。現在日本で選手生活を続けているのは、現役の韓国代表選手と元代表選手合わせて十数人だ。

http://www.chosunonline.com/article/20090206000010
キム・サンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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Comments

はじめまして。
ユさんの記事、読んでいて少し残念な表記はありますが、今のワイルドナイツにとってユさんはUnchangeableな選手の一人であることは、ワイルドナイツファン誰もが疑うことのないものです。個人的には、今年のワイルドナイツのMVPは、ユさんだと思っています。
ユさんのチーム合流直後、もちろん記事中のアジア5カ国対抗での韓日戦前に、飯島監督が「凄い韓国人選手を補強することが出来た。彼は今までの韓国ラグビー選手のなかでもトップと言える選手だと思っている。」と興奮した様子で期待感を話してくれた事がありました。
また、チームメイトのキムさんの事が全く触れられていませんが、キムさんの存在は大きかったんじゃないかと思います。

とにかく、今後もユさんとキムさんの活躍を楽しみにしています。アジア枠があって2人が一緒にプレーする姿は観ることが出来ませんが、元気に長くプレーしてくれることを祈っています。

Posted by: みのる | February 11, 2009 01:15 PM

コメントありがとうございます。記事を見て確かに三洋がユさんのために用意した環境の実態と記事内容がかけ離れています。
またキム・グァンモ選手を飯島監督が2年間、指導したことで三洋に韓国人選手への理解・認識が出来ました。キムさんがいたのでユさんが存在します。
 記事を書いた記者は、おそらく全く状況を理解することなく他チームの韓国人選手の話も混同して書いたのではないかと思います。

Posted by: 見明(みあけ) | February 12, 2009 05:34 PM

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