日本の「第11回全国高校選抜ラグビー大会」(熊谷ラグビー場)は7日、決勝が行われました。初優勝を目指した大阪朝鮮高校は、後半20分まで24-17と高校最強/東福岡高校にリード。20分にトライとゴールで同点に追いつかれました。そして34分、終了間際のトライとゴールで24-31と敗れました。
東福岡は2連覇、去年春の選抜、今年1月の全国大会(花園)と3連覇を達成しました。
一方、 4月3日から、韓国ラグビー春季リーグ戦「一般、大学A」が始まり7日は、伝統の延世大(ヨンセ)-高麗大(コリョ)の一戦が行われ、両校ノートライPGのみ9-6で延世ガ勝ちました。
延世ガ08年春季リーグ以来、09年秋の全国体育大会引き分けをはさみ6連勝中です。
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<<全国高校選抜大会>>
<決勝7日>
◆東福岡31(10-17)24大阪朝鮮
*東福岡4T4G1P、朝鮮3T3G1P
*前半開始直後は東がリード。1分FB藤田が先制トライとゴールを決め7-0.さらに5分、藤田のPGで10-0とした。
朝鮮はすぐに反撃し7分CTB12金勇輝がトライ、キック好調のSO朴成基がゴールを成功し10-7に。17分に朴のPGで10-10に追いついた。そして28分、FL7鄭宏基のトライ、朴のゴールで10-17と試合を引っくり返した。
*後半も朝鮮が4分にNO8趙誠慶がトライを奪い(G成功)10-24とリードした。
しかしここから東が猛攻。13分、NO8西内のトライと藤田のゴールで17-24。20分にはFL7中村がトライを奪いゴール成功で24-24と追いついた。
34分、途中出場のWTB藤崎が逆転トライ、藤田がゴールを決め31-24、大会2連覇を遂げた。
<準決勝5日>
◆大阪朝鮮20(17-0)5流通経済大柏
*朝鮮2T2G2P、柏1T
◆東福岡25(0-15)15桐蔭学園
*東福岡3T2G2P、桐蔭2T1G1P
<準々決勝4日>
■1組
◆尾道10(5-12)12流通経済大柏
*尾道2T、柏2T1G
◆大阪朝鮮36(10-0)0京都成章
*朝鮮5T4G1P

*朝鮮が予選からFWのアタックとDFを修正して臨み成章を圧倒した。
前半2分、キックオフからボールを朝鮮が回し敵陣へ。右から左へ展開、さらに右へ回しWTB14康哲明(カン・チョルミョン)が先制トライ。

ゴールもキックが好調なSO10朴成基(パク・ソンギ)が確実に決め7-0。

21分、PGを成功し10-0とした。
前半の成章の攻撃をDFがしっかりと対応しトライを許さない。

後半は6分にNO8趙誠慶(チョ・ソンギョル)がゴール前のスクラムからトライ。

13分FB、15分WTB11がトライを奪い試合を決めた。

*呉英吉監督(オ・ヨンギル)「前後半ともプラン通りにできた。後半開始から点を奪えたのは大きかった。選手は、後半のキック合戦も修正して対応できていた」
*金寛泰主将(キム・グァンテ)「日本一を目指しているので決勝戦まで行きます」
◆桐蔭学園31(19-0)7佐賀工業
*桐蔭5T3G、佐賀1T1G
◆東福岡32(14-5)15東海大仰星
*東福岡5T2G1P、仰星3T
*前半8分、東福岡のトライ(FL7)。まずはCTB12布巻が突破しチャンスを作った。


<予選1-2日>
■Aグループ
◆朝明11-12長崎北(1日)
◆朝明3(3-0)0黒沢尻工業(2日)
*朝明1P
◆朝明7-32東海大仰星
朝明・斎藤久監督「今年は小柄なチーム。丁寧に作っていきたい」
■Fグループ
◆大阪朝鮮54(19-0)0日本航空(1日)
◆大阪朝鮮40(14-5)5延岡星雲(2日)
*大阪6T5G

◆大阪朝鮮10(0-0)7常総学院
*大阪1T1G1P
*前半はせめぎ合いで終わる。後半5分、常総ゴール前でボールを確保した朝鮮が左へオープンに回し
WTB11金尚浩(キム・サンホ)がインゴールへ飛び込み先制。
ゴールは強風の流れを完全につかんでいたSO10朴成基(パク・ソンギ)が決め7-0とした。

しかし、その後は常総FWのプレッシャーに押され12分、自陣ラインアウトをモールでインゴールへ押し込まれた。ゴールも決まり7-7の同点。
常総が自身を持ってFWで攻め続けるが反則などで取りきれない。
試合終了前、常総陣10m外側で得たPGをパクが外した。
このPGを自陣からつないだ常総が朝鮮DFにつかまり反則。
22m付近、正面のPGをパクが決め試合を終えた。

朝鮮・呉英吉(オ・ヨンギル)監督「このチームは決して強くないので一戦、一戦を大事にして成長したい。準々決勝に進めたので一度、仕切りなおしができる」
朝鮮・金主将「(2日の最初の試合では3トライ)。FWで行ったのは、雨の影響で朝鮮の回すラグビーができなかったから。常総に奪われたモールのトライはDFのミスです」

<<韓国春季リーグ戦>>
<一般>
■4月3日(土)
◆三星重工業22(5-17)20韓国電力
*三星4T1G、韓電3T1G1P
*後半10分まで韓電が20-12とリード。三星は27分20、36分SH9のトライで逆転した。
◆ポスコ建設25(14-5)12尚武(韓国軍体育部隊)
*ポスコ3T2G2P、尚武2T1G
*ポスコが前半2分LO5のトライで先制(ゴールはWTB14成功)7-0。尚武は29分にSO10のトライで7-5と迫った。ポスコが37分にトライでリードを広げた14-5。後半もポスコが11分PG、18分トライで試合を決めた。
■7日(水)
◆ポスコ建設30(10-12)25三星重工業
*ポスコ4T2G2P、三星3T2G1P1D
*ポスコが逆転勝ちで連勝。前半2分にポスコがWTB11のTとWTB14のG成功で先制。三星は11分、WTB21、16分FB15のT&G成功で7-12。38分、ポスコはPGで10-12と点差を詰めた。
後半、三星が3分にTとG、8分PGで10-22と差を広げた。しかし、ポスコが16分にペナルティTとGで17-22、28分にWTB14のTで22-22と同点にした。
33分、三星がSO10のDGで22-25として試合を決めたかに見えた。ポスコは粘り35分にPGで再度、追いつくと終了目前39分、LO5が逆転トライを奪い逃げ切った。
◆尚武28(10-12)15韓国電力
*尚武3T2G3P、韓電2T1G1D
*こちらも尚武が逆転勝ち。韓電は前半9分、LO4のTで先制。13分にはCTB13のTとWTB14がGを決め0-12とした。尚武は30分から攻撃、30分SO10のPG、38分NO8のT、G成功で10-12に。
後半は尚武が勢いづいた。4分のPG、8分22のTで18-12と逆転した。この後も1T1G1Pを追加した。
■11日(日)
◆三星重工業-尚武
◆韓国電力-ポスコ建設
<大学A部>
■4日(日)
◆高麗大24(24-3)13檀国大
*高麗4T2G、檀国2T1P
◆延世大25(22-10)15慶煕大
*延世3T2G2P、慶煕3T
■7日
◆慶煕大24(7-5)8檀国大
*慶煕4T2G、檀国1T1P
◆延世大9(3-6)6高麗大
*延世3P、高麗2P
*高麗大が前半開始1分、FBのPGで先制。延世ガ13分、CTB13のPGで追いつく。2分後、高麗がPGで3-6と逆転して前半終了した。後半は10分、延世ガPGで同点に。結末はロスタイム中に起きた。延世ガPGを得て13が確実に決め試合を終えた。
<延世-高麗、最近の対戦成績>
◎2009年
*9月、定期戦。延世18(8-10)18高麗
*6月、大統領旗大会、延世20(10-11)18高麗
*3月、春季、延世13(10-12)12高麗
◎2008年
*9月、定期戦、延世27-21高麗
*6月、大統領旗大会、延世22(10-8)15高麗
*3月、春季、延世27(18-7)19高麗
◎2007年
*10月、定期戦、延世22-30高麗
*6月、コリアンリーグ、延世12-0高麗
*4月、春季、延世3(0-5)24高麗
◎2006年
*9月、定期戦。延世3-27高麗
◎2005年
*9月、定期戦。延世21-14高麗
◆10日(土)
◆延世大-檀国大
◆高麗大-慶煕大
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